市長所信表明
尾崎市長は、平成23年第2回市議会定例会で所信を表明しました。
市長所信表明
東大和市長 尾崎 保夫
市政運営に5つの基本姿勢
平成23年第2回定例会の開会にあたり、これからの市政運営に向けての基本姿勢と所信を申し述べます。
はじめに、私の市政運営の基本姿勢について申し上げます。
基本姿勢1 持続性のある行財政運営への転換と定着
第一点は、持続性のある行財政運営への転換と定着であります。
今回の市長選挙にあたり、私は、「変えよう東大和」をキーワードとして、市民に分かりやすい透明な行財政運営、市長等の理事者の給与削減、市長車の廃止などを訴えてまいりました。これらは、厳しい財政状況の中で、より持続性のある行財政運営への転換・定着に視点を置いたものであり、そのための息の長い工夫が地域経営には必要であると考えます。
基本姿勢2 市民と行政が協働する市政の実現
第二点は、市民と行政が協働する市政の実現であります。
今日の社会情勢の中にあっては、行政だけの努力でまちづくりを進めることは困難であります。そのため、市民と行政の協働により「夢のあるまちにしたい」という目標を掲げ、まちづくりの方向性を示してまいります。
基本姿勢3 厳しい財政の中での効率性と選択による市政の推進
第三点は、厳しい財政の中での効率性と選択による市政の推進であります。
夢のあるまちとするため、実現すべき課題が山積しております。しかし、厳しい財政状況の中では、「あれもこれも」は現実的ではなく、財政が安定するまでの間、効率性を重視し、市民サービスを充分に考慮した上で、「あれかこれか」という選択を迫られるのではないかと認識しております。詳細な分析を行い、今後のあり方についてご協議を頂きたいと考えております。
基本姿勢4 積み上げてきた資源の活用と市民参加の推進
第四点は、積み上げてきた資源の活用と市民参加の推進であります。
東大和市は、北部に水と緑の豊かな環境を抱え、南部は住宅都市として、また鉄道とモノレールが接続する、居住環境と交通網がバランスよく発展しているまちであります。
これらの資源を活用しながら、さらに充実、発展させるため、市民参加型の市政運営を進めたいと考えております。
基本姿勢5 震災に強い安心・安全なまちづくり
第五点は、震災に強い安心・安全なまちづくりであります。
東日本大震災により、防災・安全対策が喫緊の課題となっております。このことから、大震災の教訓を活かした地域防災計画の徹底見直しを行うとともに、行政・関係機関・市民が結集して防災対策を進めてまいります。
以上、私の基本姿勢を申し上げました。市議会をはじめ市民の皆様のご理解とご支援をお願い申し上げます。
なお、当面する市行政の執行にあたりましては、平成23年第1回市議会定例会で可決されました平成23年度予算を基に、事業を推進してまいる所存であります。
本日の所信表明は、私が目指す任期4年間の総括的な方針でありますが、具体的な施策は、年度ごとに明らかにしてまいります。
夢のあるまちづくりを目指した6つの施策
それでは、夢のあるまちづくりを目指しまして、6つの柱から成る施策を述べさせていただきます。
(1)住みよい、活気のあるまちづくり
一つ目は、住みよい、活気のあるまちづくりであります。
住んでよかったと実感できるまち、それは整備された居住環境とともに、日常生活の周辺が活気と思いやりに満ちていることであると思います。そのため、居住環境に配慮した市街地整備を誘導するとともに、道路、公共下水道などの整備を着実に推進してまいります。
道端に花が咲き、そこであいさつが交わされ、人と人のふれあいを感じることのできるようなまちを考えてまいります。
また、災害時の避難空間としての機能を備える農地を重視し、所有者との利用協定の締結を目指すとともに、農地の保全と後継者対策を実施してまいります。
なお、公共交通不便地域の解消を目的に運行しているコミュニティバスにつきましては、利便性の向上を図るため、検討を進めてまいります。
また、地域の活性化に向けては、農業・商工業各分野で知恵を生み出すことが求められています。商工業の経営支援、融資対策、高齢者への買い物支援、農業のブランド化、地産地消の推進、ウルトラCグルメの開発、空き店舗対策など、様々な課題がありますが、アイディアや提案を結集して、具体的な施策にまとめて実施してまいります。
(2)環境にやさしいまちづくり
二つ目は、環境にやさしいまちづくりであります。
東大和市の財産であります豊かな緑や水などの自然環境を活用し、住みよいまちづくりを進めてまいります。
そこで、市の北方に横たわる狭山丘陵、整備が進む空堀川、市の南限を画す野火止用水、その間に散在する貴重な都市空間である農地、これらを一体的に結びつけて、ウォーキングを楽しめるような自然環境を重視したまちづくりに取り組んでまいります。
なお、空堀川沿いの緑化につきましては、引き続き進めてまいります。
また、農地の確保のために基金の創設を検討してまいります。
東日本大震災で電力発電施設が被害を受けたことから、電力消費量の抑制が社会的な課題となっています。そのため、市役所をはじめ各公共施設で節電対策に積極的に取り組むとともに、市民や事業者に対しても節電への協力を呼び掛けてまいります。
環境に配慮した資源循環型社会の実現を目指すために、市民、事業者、行政が一体となってごみ減量の推進を図ってまいります。
(3)福祉の行き渡ったまちづくり
三つ目は、福祉の行き渡ったまちづくりであります。
急速な少子・高齢化と社会環境の変化により、福祉には常に新たな展望とその実現が求められております。
そこで、社会福祉協議会、NPO法人、地域ボランティアが一体となった協働の福祉システムの実現を図ってまいります。
高齢者や障害者のための福祉の拠点としての「(仮称)総合福祉センター」につきましては、そのあり方を検討してまいります。
また、子どもたちの笑顔があふれるよう、次代を担う子どもと子育て家庭を支援する次世代育成支援計画を推進してまいります。
(4)地域力・教育力の向上
四つ目は、地域力・教育力の向上についてであります。
先人のご努力により、東大和市の教育は着実に進歩しております。
しかし、35人学級及び教育施設の耐震化のさらなる推進、学校教育施設の建て替えなど、教育に関する諸課題が山積していることも事実であります。
そのため、地域との連携も含め、教育効果を上げるための学校のあり方につきまして総合的に検討してまいります。
また、余裕教室の活用を含めた、学力向上、健全育成の方策につきましても具体的な検討を進めてまいります。
次に、幅広く蓄積されている市民の知恵を活かす場として、市民大学の創設を将来的な課題として検討してまいります。
男女共同参画についてでありますが、男女が平等で共に参画できる社会の実現に向けて、第二次男女共同参画推進計画を推進してまいります。
次に、市民文化祭、ふれあい市民運動会、産業まつり、福祉祭など市を代表するイベントにつきましては、さらなる発展のため、そのあり方について総合的に検討してまいります。
郷土博物館では、歴史・民俗・自然及び天文に関する資料の保存・活用に加え、地域に伝わる伝統文化の継承と記録の整備を進めてまいります。
市民の芸術文化活動のために、(仮称)郷土美術園を中心とした新たな芸術祭の開催を検討してまいります。
(5)財政の健全化
五つ目は、財政の健全化についてであります。
地方交付税や国の地方財政対策に依存することなく財政運営を行うため、あらゆる努力を傾注して健全化を図ってまいります。
市財政が、いかに厳しい状況にあっても、将来への対応を決して怠らず、社会的・経済的弱者への視点を失わないように努め、財政安定に向けての分かりやすい目標を設定して、市民の方々に明らかにしてまいります。
また、市が展開する各種事業の内容と経費を分析して、費用対効果が明らかに見えるような方法を検討してまいります。
(6)市民とともに歩む市政運営
六つ目は、市民とともに歩む市政運営です。
市民本位の自治基本条例や常設型の住民投票条例を創設して、市民とともに歩む市政運営に努めてまいります。
また、市民や各種団体及び事業所等との意見交換を十分に行い、分かりやすい市政情報の共有化を市民と行政において図ってまいります。
厳しい財政状況のもとでも、市民サービスの低下をきたすことがないよう、市民と行政が協働して市政運営を行う体制づくりを構築してまいります。
以上、私の所信表明について述べさせていただきました。8万4千人市民の福祉向上のために、自らがリーダーとして、真剣にかつ熱心に市政運営に取り組んでまいる覚悟であります。
重ねて、市民並びに市議会議員の皆様のご支援とご協力を賜りますよう、お願い申し上げまして、市長就任の所信表明といたします。


